惜しい店が閉店になってしまった。目黒通りを学芸大学方向に曲がって歩いていくと
「ナンセンス」という店がある。その二軒隣、和モダンにだいぶこだわっていた「ナンセンス分室」が閉店してしまった。
店先にはセール品が並べられ、ちょっと扉を見上げるとびっくり。そこには閉店のお知らせが貼ってあったのだった。
特別大好きな店ではなかったつもりだったけれど、こうやってなんとなくふらっと入りたくなる家具屋というのは、なかなかない。目黒通りでいえば、やっぱりもともと扱っていただけあってイギリスのアンティークショップ(
NIMESとかその他もろもろ)も見たくなるのだけれど、「ナンセンス分室」では、ああーこれほしいーと物欲をくすぐられるものにかなりの確率で出会っていた気がする。うちのデスクもここで購入したものだ。あのとき貧乏で買えなかったいすが誰かの手に渡ったことを考えると、今でも悔しい。
あまり収集癖のあるほうではないのだけれど、名残惜しさとセールの安さにつられて、いくつかを手に取る。そして、店内へ。
ぜひいってみてくださいね、といえないのが悔しい。
ここは写真のとおりずいぶんなボロ屋で、隣近所が去年取り壊されてから、ついに立ち退きということになってしまったのだという。
「また場所が見つかり次第、オープンしようと思っているんですよ」とおねぇさんは笑っていたけれど、その机の上においてある文鎮や、お金を入れるトレーや、それから近くにかかっている古い双眼鏡、奥に鎮座しているいくつものいすにしばらく会えないと思うと、切なくなってしまった。
また会おね。
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